ITエンジニアは仕事で感動を味わいにくい

1つ前の「GMOペパボに入社しました」のエントリが予想以上にアクセスされていてびっくりしてます。

kimromi.hatenablog.jp

それはそれとして今日感じたことを書こうと思うのですが、録画したNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」をみていて、お菓子業界のヒットメーカーが、新卒社員向けにこんなことを話していたのが印象に残りました。

バレーボールで誰かがスパイクを決めたりするとすぐ輪になってハイタッチしますよね、 あの感覚は絶対職場の中で持っていてほしい。

今まで開発してきた中でその感覚は正直感じたことはありません。新規サービスの開発でもリリースできたら、なんとかリリース間に合ってよかった・・・大丈夫かな・・で、その後は不具合対応や機能追加など、比較的地味な作業がずっと続いて、ものすごく喜んだり感動したりするのことはなかったように思います。リリースなんとか間に合ってよかったねとチームのみんなで胸をなでおろしながらお酒を飲んだことを思い出します。

サービス開発には終わりがない

サービス開発には終わりがありません。終わるときはサービスが終了するときで、悲しいです。そこが一番の要因かなと思います。

例えば建築家なら建物が完成した時にその建物が完成したら1つの自分のポートフォリオとなり、次の建物のデザインをします。SIROBAKOで舞台になっているアニメ制作会社では1つのアニメをみんなで作り上げてテレビ局に納品できればやったー!と喜び、次のアニメ制作へと移ります。でもITエンジニアはサービスをリリースしてからも同じサービスを長く保守しなければなりません。

同じなのでは?

自分で書いていて感じたのですが、ITエンジニアも、建築家も、アニメ制作だって、どの職業も仕事には終わりはありません。ただ区切りがあるかどうかの違いだけです。ITエンジニアも区切りを喜び感動できれば、もっと魅力的な業種になると思います。具体的にどうすればいいかは全く思い浮かんでいないので申し訳ないのですが、優秀なエンジニアが集まる会社にはなにかそういった部分があるような気がしています。

「苦労してないから感動もないのだ」とか言われそうですが、経験的には苦労してもその先には安堵しかなくて感動とは何か程遠いものがあります。どうすればみんなで喜ぶことができるか考えながら、何か見つければ仕事に取り入れていきたいと思います。